1948-03-22 第2回国会 参議院 治安及び地方制度委員会 第3号
それに加えるに租税體系の運用上において許可、認可等の監督規定が多く、これらの許可、認可はともすれば國税中心に運用させり勝ちであり、地方税はややもすれば國税中心主義の犠牲となり勝ちである。
それに加えるに租税體系の運用上において許可、認可等の監督規定が多く、これらの許可、認可はともすれば國税中心に運用させり勝ちであり、地方税はややもすれば國税中心主義の犠牲となり勝ちである。
○中崎委員 今度は本論にはいりまして租税體系の問題についてお尋ねします。所得税を中心にして租税體系を立てておられることについては當然のことと思うのでありまして、ただ現在のごとく經濟界の變動のはなはだしいときにおきましては、所得税中心のほかに、各方面から税源を捕捉する必要があると思うのであります。
しかし租税體系の内容を見るならば、わずかに非戰災者家屋税、非戰災者税などのほかは、いずれも單に税率を平面的、機械的に引上げを行つたというのにすぎないのでありまして、それからもう一つは自然増收を勝手に歳入と見合う程度の數字において竝べたというのにすぎないのであります。
從つてその意味においても、特に今囘のような場合におきましては、租税體系全體とのにらみ合わせも考えて、十分新税の創設には十分愼重な考慮を拂う必要があると思うのであります。
將來の問題として、間接税を租税體系の中心としてやつていくべきかどうかということにつきましては、相當問題があると思います。
そこで一歩を進めて現在の經濟状態に適應する右のごとき税觀念に徹して、財政經濟の危機打開のために、積極的に徴收の敏速、確實なる間接税中心主義の租税體系を樹立することが、目下の急務であると、私は思うのであります。その意思があるかどうかという點について、御答辯をお願いしたいのであります。
○鈴木(明)委員 次に税の性質に關して、現行の租税體系たる所得税中心主義は、私が前に述べましたように、徴收は困難であると思うのであります。
租税體系が所得に對する課税を對象とするということは御説の通りであります。この前まではこの分類所得税の制度がありまして——複雑な制度でありまして、前年度の收入を基礎として、その次の年にそれを算定して課税をする。こういうことに相なつておつたのであります。
○荒畑委員 私は政府が租税體系をもう一度つくりなおす御意思がないかどうか、それをお伺いしたいのであります。タバコが四百八十億圓にもなつておる。こういう體制は私は實に不合理なものではないかと思う。あくまでも所得税、財産税を課税の中心としなければならぬと思うのであります。そうして大衆課税を少くすることが私は本筋であると思うのであります。
さらにこの税全般の考え方といたしまして、租税體系はできるだけ簡單なものがいい、簡單なものを克明に追つていく、そしてたとえば新税について大幅に徴税するにつきましても、特にインフレ所得者税というものを設けなくとも、一般の所得税の税率を改正して、それによつてやつていけば、それを克明にとつていけば、儲けの多い者からたくさん税がとれるのだからというシンプルなストレート・ホアワードな税制がいいのじやないかということを
○小坂政府委員 ただいまの租税體系の上において一番缺陷と思われるものは、この委員會においても隨時御指摘になりました、また私どもも痛感いたしておりますように、實際徴税します第一線の力が非常に弱體化しておりますのと、現在の一般の國民心理というものが相當不健全なものになつておりまして、この國民心理を健全化し、また第一線の徴税能力、これは税務官吏の待遇を改善していただく、それから嚴罰主義をとつて滯納については